イタリア②照明
- kojisumoto
- 2024年8月14日
- 読了時間: 4分
更新日:2024年8月18日
僕のデザインには、LEDの自由度を利用した間接照明も多く、和の素材を用いてLEDの調光・調色機能で空間の雰囲気を自在に変えることをテーマとして作成してきました。

薄型やフレキシブルな形状の照明器具でコードやライト部が日本の組紐や短冊をモチーフに、ミラノサローネ期間中に市街地で会場を貸し切って通訳含めて2〜3人でやる事が多かったです。
いつの日か、産地の物産を扱い食関連にも近くなりましたが、展示会で作品を売りながら各地に行っていたので、一人でトランク1個に作品を詰め込んでミラノからフランクフルトまでバスで移動する事もありました。距離は約518 km。飛行機だと1時間。バスは平均約10時間30分ですが、場合によっては13時間余りかかることもありました。若かったので展示会先で日本に戻るお金が尽きた事もありました。その中でバスは最も安価な移動手段だったので、当時の日本円で6,500円程だったと記憶にあります。
無問題(モウマンタイ)、ナンクルナイサー、と度胸があれば飛び込むのも運の一つと、今から思えば、異国の地だと言うのに怖いもの知らずのでした。
笑い話の様に書いてますが何もなくてホント良かったと思います。
写真はドイツに向かうバス内で!

作品は、和紙と水引きと浮世絵で日本を表現していたので、「Art lighting Japan」と銘打ってcafé等の商業空間の中で省スペースで効率的に活用できるようにと売込みも考えました。
日本と違い、言葉が通じないので絵を描きながらのカタコトでしたが「スマイルハッピー」と笑うとつられて笑ってくれます。
笑いは同調性を誘います。
笑顔は世界共通ですね。

USBでパソコンに繋いでみたりとLEDの省電力性を狙ったインテリアに繋がるものがあればとデザインしました。平板アクリルの側面を光るように加工した光源をドアノブやお酒の瓶の口に引っ掛けたソケットスタイルの照明は色んなパターンを作成し注目され人気でした。
和紙を使い柄はメッセージだったり和風から洋風まで、光源に被せるだけのThe cover paper art等、まだ当時の材料も残っているので、この作品ネタは尽きていないので、ゆっくりと時間かけて再度じっくりと作品を作りたいと思っています。
一つは残すつもりだったのに、全て帰国資金にしてしまった作品があります。

組紐にファイバーライトを組んだこの作品は撮影する前に売ってしまったので、揺れながら光源の色がかわるので構成図面が無い今となっては心残りですが、後々にこの作品がスウェーデンと繋がるきっかけとなりました。
今となっては記事を探しても見つかりませんが、向こうの専門誌にも載っていた時もありました。
デザインでフランス〜イタリア〜ドイツ〜スペイン、スウェーデン。後にスパイスでドバイ、エジプト、トルコ。台湾、香港。定例の様に毎年毎年行かないといけないようになっていたので、コロナ禍で行けなくなってから、やっと落ち着いてそろそろいいかなと思い始めた時、身体が言う事を効かなくなりました。
顔合さなくても連絡手段は様々です。
逆に心配かけて、日本に来る機会があると、皆、連絡してくれます。ありがたい事ですね。
最初にミラノに訪れたのは、ミラノサローネの視察からでした。市街地でも色んな場所で作家が想い思いの作品を展示していたのでいつかはやりたいなと軽く考えていて、そこで入ったカフェがESE HOUSEでした。
ここにはキャンパスの学生が多く、店内にはデザイン作品が点在していたので、コーヒーを飲みながら「次のサローネには来る予定だという事と展示場所を探している」と話したところ、「ここでやる?」と聞いて来たので二つ返事で場所が決まりました。
European School of Economics(ESE)は、1994年にイタリアで設立された私立の高等教育機関で、ミラノを含む複数の国際キャンパスを持っています。ESEでは、学士号、修士号、MBA、短期プログラムを提供しており、特にビジネスや経済に焦点を当てています。学生は、世界中の1500以上の企業でのインターンシップの機会も得られます。そんな
European School of Economics(ESE)のミラノ校キャンパスに隣接したESE HOUSE。人通りの多い市街地でタイミングよく訪れたカフェでやれることになるとは、聞いてみるモノです。
トルトーナ旧市街地に位置する、European School of Economics(ESE)のミラノ校は、国際的なビジネススクールでESEHOUSEカフェに出会えた事が現在の自分である意味になっています。




コメント