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今年のベリー関連のこと

  • 執筆者の写真: kojisumoto
    kojisumoto
  • 10月1日
  • 読了時間: 20分

2025年は猛暑がもたらした果実の新たな価値の年

─ ブルーベリー & シャインマスカットの特性と活用 ─


今年の気候と影響


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記録的な猛暑により、果実の成熟が例年より早まりました。


日本の従来の四季がなくなって、毎シーズンの気候が変化しています。


ブルーベリー農園では熟成が急速に進み、例年より早くシーズンを終える結果となりました。一方で、シャインマスカットなど他フルーツには小粒ながら甘みが濃縮する現象が見られました。


2025年のブルーベリーの特性について


早熟 → 収穫期間短縮:猛暑出観光需要への影響はあったものの、加工・冷凍用途には好条件です。それは、糖度・アントシアニン濃度が高いのでジュース・ワイン原料として濃厚で深みある味わいに期待できます。これを一定期間 冷凍する事で、さらに糖度が上がる見込みがあります。


2025年のシャインマスカットの特性について


小粒で黄みがかった外観、凝縮感ある甘み。市場価格は手頃になり、消費者にとって「日常に楽しめる高級果実」として需要増加しました。


今後の加工・商品化の可能性


ブルーベリー:高糖度・濃色を活かしたプレミアムワイン、ジュース、デザートソース。シャインマスカット:フレッシュ提供だけでなく、スイーツ・スパークリングワインなどへの展開。猛暑年の果実という“ヴィンテージ性”を強調することで、希少価値を創出可能。


振り返ってみると「2025年猛暑はフルーツに新しい表情をもたらしました。濃縮した甘みと深い味わいは、ホテル・レストラン様のデザートやドリンクに、特別な一品として彩りを加えます。」というワードが作れます。


まだ、果実収穫もできる品種もあるので、この状況を新しい視野で考えることが必要です。


早熟で実を落としてしまった先、ブルーベリー狩りで客動員数を減らしてしまった先、モノづくりで収穫数と現実のギャップが開いてしまった先、ワインを作りたいがコスト効果が得られない先。


岐阜県には、ブルーベリー農園が16~18ヶ所あり、皆、同じ状況でグループ化の話で加工品を共同製作するにはこれから共同体を作るはチャンスかもしれません。また、来年も同じような状況が生まれる可能性が大きくなります。


ワイン1本に使用するブルーベリーの量は約1kgです。輸入品ではドイツ・アメリカ・カナダ・北欧と生産大国が並びます。国内では、どこがブルーベリー生産1位かというと意外と東京都(小平市や練馬区)が観光農園や加工向けで大きなシェアを占めているのが現状です。

今は観光農園が生産の主力になっているのです。


ブルーベリージュースも720ml1本に必要な量もワインと同じなので高額な価格であると言うことも頷ける贅沢な飲み物です。


ブルーベリージュースは、食後に30mlを飲むことが一番良いとされています。

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現在、まだ果実がついている木


「9月に実をたくさんつける」ことを重視すると、国内・海外で「晩生」「最晩生」「晩期収穫」が特徴のブルーベリー品種を検討する必要があります。ただし、日本の気候(特に関東~関西での暑さや涼しい秋の訪れ)では、「9月まで実を持たせる」ことはかなり挑戦的です。実際には8月下旬あたりで収穫が終わることが多いという情報も多く見られます。近年では、猛暑により熟成の時期が半月から1ヶ月前倒しになることが予測されます。その中でも気候変動とともに9月〜10月時期に実を残しやすい/晩生性が比較的強い品種や考察を紹介します。


考え方と注意点


9月収穫を目指す際に注意すべき点

 • ブルーベリーは系統(ノーザンハイブッシュ、サザンハイブッシュ、ラビットアイなど)によって収穫時期が異なります。

 • 一般には、ノーザンハイブッシュ系は比較的早め、ラビットアイ系が晩期になる傾向があります。

 • ただし「晩い」品種であっても、気温、日照、夏越え・秋の冷害などにより、実が熟す前に落ちたり品質が低下したりすることがあります。

 • また、最晩成種(最も遅く収穫できる系統)を使っても、9月中旬~下旬までもたせることができるかは地域(寒暖の度合い)によります。

 • 受粉相手(開花時期が近い別品種)も選ぶ必要があります。


受粉は、農園ではミツバチや蝶を介して行われます。

受粉時期になると養蜂家に頼んだりして受粉を行います。


ブルーベリーの花は 虫媒花(ちゅうばいか) と呼ばれるタイプで、農園では主に ミツバチマルハナバチ、また自然環境では 蝶やハナアブ などの訪花昆虫によって受粉が行われます。



ブルーベリーの受粉の特徴

 • ブルーベリーは花粉が重く粘性があり、風だけでは飛びにくい。

 • 花は壺型で、内部の花粉を振動で落とす必要がある。

 • そのため、昆虫(特にミツバチやマルハナバチ)が花の中に入って動くことで受粉が成立。


ミツバチの役割

 • ブルーベリー農園では セイヨウミツバチニホンミツバチ が主役。

 • ミツバチが花粉を体に付けて隣の花に運ぶことで 結実率が上がり、粒も大きくなる

 • ハウス栽培では人工的に養蜂箱を導入することが多い。



蝶・ハナアブなどの役割

 • 農園周辺の自然環境では、蝶やハナアブ、甲虫も花粉を運ぶ。

 • ミツバチに比べて効率は低いが、多様な昆虫の訪花が受粉を補助する。



受粉を助ける工夫(農園向け)

 1.  ミツバチの巣箱設置(露地やハウスに)

 2. 花期に農薬を使わない(蜂を守る)

 3. 周囲に花の多い環境づくり(蝶やハナアブを呼び込む)

 4. ブルーベリーの品種を混植 → 自家受粉性はあるが、異品種間での受粉で実が大きく甘くなる


まとめ:

 • ブルーベリーは ミツバチや蝶などの昆虫がいないと実りにくい

 • 農園では ミツバチの働きが最も重要

 • 蝶や他の昆虫も補助的に受粉に貢献。


家庭でブルーベリーを育てる場合も、受粉はとても大切です

ただし、農園のようにミツバチの巣箱を置けるわけではないので、自然に来る昆虫+人の工夫で補っていきます。


家庭での自然受粉

 • ベランダや庭なら、春先に ミツバチ、ハナアブ、蝶 などが来てくれることがあります。

 • ただし都市部やマンション高層階では昆虫訪花が少ないため、受粉率が下がることもあります。


家庭でできる受粉の工夫

1. 異品種を2本以上植える

 • ブルーベリーは「自家受粉」でも実りますが、品種が違う方が実が大きく、収量も増えます。

 • 例:ラビットアイ系「ティフブルー」と「ホームベル」を隣同士に植える等。


2. 人工授粉(筆や綿棒で)

 • 花が咲いたら、綿棒や細い筆で花の中を軽く触れて花粉を運ぶ

 • 特に室内栽培やベランダでは効果的。


3. 昆虫を呼び込む工夫

 • 周囲にハーブや花(ラベンダー、ローズマリー、ミントなど)を植えて、蜂や蝶が来やすくする。

 • 農薬を使わないことも重要。


ベランダで鉢植えのブルーベリーの木を置いて成長過程をつけながら楽しんでも良いと思います。


家庭栽培のポイント

 • 1本だけ植えるより、2本以上で異品種 → 実付きUP

 • 晴れの日の午前中に人工授粉 → 花粉が最も活発

 • 受粉がうまくいくと → 実の数が増えるだけでなく、甘みも増し、粒も揃いやすい


整理

 • 家庭では 昆虫+人工授粉の併用 がベスト。

 • 異品種を一緒に植えると、自然受粉率も上がりやすい。

 • 毎朝少し手をかけることで、収穫量がぐっと増えます。



ブルーベリーの代表的な「晩生」「最晩生」品種をまとめてみます。

相対的にラピッドアイ系統は、比較的晩期まで実を残しやすいと言われている品種です。

同じ系統でも微妙に違います。


品種名 バルドウィン (Baldwin)

系統 ラビットアイ

特徴・晩生性

農園では「最晩成品種」として扱われ、シーズン終盤を彩る品種との記載あり  

注意点・現地での事例 

果皮・果肉がやわらかめ、輸送向きではないという記述もある


品種名 オンズロー (Onslow, Onslow 大関ナーセリー系)

系統 ラビットアイ

特徴・晩生性

最晩生品種として紹介されることがある  

注意点・現地での事例

開花時期が遅く、受粉相手を選ぶ必要あり


品種名 ブライトウェル (Brightwell)

系統 ラビットアイ

特徴・晩生性

晩生種・標準品種として広く栽培されている  

注意点・現地での事例

夏期の条件次第で収穫時期が早まることもある


品種名 パウダーブルー (Powderblue)

系統 ラビットアイ

特徴・晩生性

「ラビットアイ系の中でも最晩生種の一つ」として紹介されている  

注意点・現地での事例

ある農園ではブライトウェルとほとんど同時期という報告もある


品種名 レイトブルー (Lateblue/“Late Blue”)

系統 ノーザンハイブッシュ/ハイブッシュ系

特徴・晩生性

ハイブッシュ系の中で最晩生種とされることもあります

注意点・現地での事例

日本では7月~下旬あたりまでという報告が多い


実際に9月まで収穫を延ばすための工夫


9月収穫を目指すなら、品種選定だけでなく栽培管理も非常に重要です。

以下のような対策を併用すると成功率が上がります:

1. 果実の成熟をゆっくり進める

 過度な肥料や水を与えすぎると成長が早まり、実が早く成熟して落ちたり痛みやすくなったりします。成熟をゆるやかにする管理がよい。

2. 遮光・遮雨

 直射日光や強い雨による果実の痛み・裂果を防ぐハウス・ネット・ビニールトンネルなどを活用。

3. 新梢管理

 秋期に伸びすぎた枝があると樹全体の養分が分散するため、剪定・整枝で枝量と光透過を調整。

4. 追肥・お礼肥

 実を収穫後も養分を残して枝を維持・熟度を整えるための施肥管理。

5. 複数品種併用

 開花時期や成熟期が近い「晩生~最晩生」ペアで受粉を確保。


結論と推薦


ズバリ、「9月にたくさん実をつける」ことを確実にする品種は、気候条件・管理条件に大きく依存するため「これを選べば必ず9月まで」の保証はありません。ただし、上記の最晩生寄りの品種の中から選び、適切な管理をすれば、8月末~9月上旬あたりまで収穫延長する可能性を持たせることは現実的です。


今年は気温の振れ幅が極端だったので

9月初旬が40℃近い猛暑、その後一気に下がって朝晩が涼しくなる

― これはブルーベリーにとってかなり過酷なシーズンです。


気候条件から考えられること


猛暑期(9月初旬 40℃)

→ 樹がストレスを受け果実が早熟化、例年より早く色づいて収穫時期が前倒しになる。

→ 実も小さめ・柔らかめに終わってしまうことが多い。

9月下旬(24℃前後・涼しい朝晩)

→ 樹体としては活動しやすい環境に戻るが、果実の成熟スピードは急に落ちる。

→ 晩生品種がまだ青い実を残していれば、ここでようやくゆっくり着色・熟成してくる。


9月下旬まで残っている可能性のある品種」


話の状況からすると、残っているのはラビットアイ系の晩生~最晩生の可能性が高い。

バルドウィン(Baldwin)

 ラビットアイの最晩生品種として有名。農園でも「シーズンの最後を飾る」と言われる。

オンズロー(Onslow)

 こちらも最晩生。気温が落ち着いてから熟すことが多い。

パウダーブルー(Powderblue)

 最晩生と紹介されるが、猛暑だとブライトウェル並みに早まることも。

ティフブルー(Tifblue)

 ラビットアイの中で比較的晩生寄り。地域によって9月まで残るケースあり。


もし畑にラビットアイ系を植えられているなら、今残っている果実はこれらのいずれかである可能性が大きいです。


今後の対策アイデア


  • 猛暑対策

遮光ネットや樹冠マルチで実温度を下げる → 早熟化を防ぐ。

晩生狙い

 上記「最晩生」品種をさらに補植しておくと、シーズンを長く楽しめる。

収穫後管理

 晩生品種は樹に負担をかけやすいので、お礼肥(秋肥)をしっかり行い、翌年の花芽形成を助ける。



現在残っている果実は「色づきがまだ青い/赤紫かけ/もう黒っぽく完熟に近い」どの段階でしょうか? 色合いや房付きの様子から、かなり品種を絞れます。


ブルーベリーの食べ頃の見分け方

1.

• 表面が「全体にしっかり濃い青紫色」になってから。

• 軸側に赤や緑が残っている実はまだ未熟。

• 完熟すると“白っぽい粉(ブルーム)”が自然に付き、艶やかに見える。

2. 触感

• 軽くつまむとポロッと取れる実が食べ頃。

• 力を入れないと外れない実はまだ酸味が強い。

3.

• 熟度が進むと酸味が落ち着き、甘みと香りが増す。

• 農園では、採ってすぐの味と、収穫後に半日置いた味を比べると甘みの違いが分かることも。



これからの剪定(秋〜冬の作業)


9月以降のブルーベリーは、果実が終わると来年の花芽を育てる大事な時期に入ります。

収穫後すぐ(9月〜10月)

• 枯れ枝・病害枝・地面を這う枝を整理。

• 栄養を来年に回すため「徒長枝(まっすぐ勢いよく伸びすぎた枝)」は軽く切り戻し。

• 株元から出たヒコバエ(若い芽)が多ければ、元気なものを2〜3本だけ残す。

冬(12月〜2月、休眠期)

• 主な剪定期。

• 3年以上経った古枝は更新のため根元近くで切る。

• 枝が混み合っている部分は、日が当たるよう間引き。

• 果実をたくさん採りたい場合は「花芽が多すぎないように」バランス調整。



ブルーベリーリーフのハーブティーの作り方


ブルーベリーの葉にはポリフェノール(クロロゲン酸、プロアントシアニジンなど)が豊富で、血糖値サポートやリラックス効果が期待されると言われています。


葉の収穫

 • 収穫時期:9月〜10月の紅葉前がベスト(葉が硬くなる前)。

 • 病斑や虫食いのない葉を選びます。


加工方法

1. 洗浄 → 葉を水で軽く洗い、キッチンペーパーで水気を取る。

2. 乾燥

 • 天日干し:直射日光は避け、風通しの良い日陰で1週間程度。

 • 速乾ならオーブン:100℃以下で30分〜40分、焦げないよう注意。

3. 保存 → 完全に乾いたら瓶や袋に入れ、湿気を避けて保存。


飲み方

シングルティー

 • 葉3〜5枚(乾燥なら小さじ1)を急須に入れ、熱湯300mlを注ぎ、5分ほど蒸らす。

 • 香ばしく、緑茶に似た優しい味わい。

ブレンドティー

 • 和紅茶や焙じ茶に少量加えると甘みが引き立ちます。

 • ミントやレモングラスと合わせると爽やかさが増す。

 • ハイビスカスやローズヒップとブレンドすると、ベリー感がアップ。



今後につなげるポイント

• 今年の猛暑で樹も疲れているはずなので、お礼肥(秋肥)をしっかりとやる事。

    (有機質肥料など) → 来年の花芽形成を助ける。

• 葉もハーブティーに活用しつつ、紅葉を楽しんでから冬剪定へ入ると良いです。

• 晩生品種の選定や遮光管理を工夫すると、来年9月までの実残しもさらに安定する。



ブルーベリーの 剪定カレンダー(年間スケジュール表)

一般的な日本の気候(関東〜中部以西、ラビットアイ/ハイブッシュ共通目安)


ブルーベリー剪定カレンダー(年間)


春(3〜5月)

3月(新芽が動き出す前)

• 冬に残した剪定で不十分だった細枝・込み枝を軽く整える。

• 花芽を確認して、過多な場合は少し間引く。

4〜5月(開花〜結実)

• 花芽を摘み取って収穫量を調整(若木は花を多めに落とす)。

• 樹形を乱す徒長枝(勢いの強い真っ直ぐ枝)が出た場合は軽く摘心。


夏(6〜8月)

6〜7月(収穫期)

• 剪定は控える時期。果実の重みで自然に枝が広がる。

• 実を収穫しながら「枯れ枝」や「明らかな病害枝」は小まめに除去。

8月(収穫後半)

• 新梢が伸びすぎていたら軽く切り戻し。

• 樹のバランスを見ながら来年の花芽形成を意識。


秋(9〜11月)

9月(収穫終了〜秋肥)

• お礼肥を与え、樹を回復させる。

• 地面を這う枝・混み合いすぎた枝を間引く「軽剪定」。

10〜11月

• 葉が落ちる前に樹の状態を確認。

• 不要枝のマーキングをしておくと冬剪定がスムーズ。


冬(12〜2月)

12〜1月(落葉期〜休眠期)

• 本格的な「主剪定」シーズン。

• 古枝(3年以上の主枝)を更新、株元から出た若枝を残す。

• 混み合う枝を根元から切り、光が入る樹形に。

2月(芽が動き出す前)

• 花芽と葉芽のバランスを最終確認。

• 多すぎる花芽を間引いて、翌年の実の大きさを安定させる。


ポイント整理

夏は基本「収穫優先」 → 剪定は最小限。

秋は「回復と整理」 → 来年の準備に軽剪定。

冬が「メイン」 → 古枝の更新・花芽の調整。

春は「微調整」 → 花芽の数と樹形を整える。



ブルーベリーの「果実」と「葉」の効能の違い

一般的な効能と、実用的な摂取量の目安


ブルーベリーの実(果実)


主な有効成分

アントシアニン:ポリフェノールの一種。目の疲れ、血流改善に関与。

ビタミンC・E:抗酸化作用。肌や血管の健康に寄与。

食物繊維:整腸作用。

その他:カリウム(むくみ改善)、葉酸。


効能

• 視覚機能のサポート(疲れ目・夜間視力の回復補助)。

• 生活習慣病予防(動脈硬化、糖尿病リスクの軽減)。

• 美容・アンチエイジング効果(抗酸化)。

• 整腸・便秘改善。


摂取量の目安

生果実:1日50〜100g(約20〜40粒)。

冷凍ブルーベリー:同量。

ジュース:コップ半分〜1杯(100〜150ml程度)。

サプリ換算:アントシアニン摂取は1日40〜60mgが研究でよく用いられる量。


ブルーベリーの葉(ブルーベリーリーフ)


主な有効成分

クロロゲン酸(ポリフェノールの一種):血糖上昇抑制作用。

プロアントシアニジン:強い抗酸化力。

タンニン:収斂作用。

その他:フラボノイド類。


効能

• 血糖値コントロール(糖尿病予防の民間利用が多い)。

• 抗酸化作用による生活習慣病予防。

• 抗菌作用(口腔内の清浄、風邪予防)。

• リラックス効果(ハーブティー利用)。


摂取量の目安

乾燥葉:ティーカップ1杯あたり乾燥葉1〜2g(小さじ1程度)。

抽出:熱湯200〜300mlで5分蒸らす。

1日量:2〜3杯(最大5g程度までが一般的)。

• ※濃くしすぎると渋み・収斂作用が強まるので注意。


注意点

:食べ過ぎても大きな害は少ないですが、

       冷凍ブルーベリーを大量摂取するとお腹がゆるくなることがあります。

:健康茶としては適量なら安全。ただしポリフェノールが多いので、

       胃腸が弱い人は濃くしすぎない。

• 医薬品のような強い効果は期待せず、「毎日の習慣で体調を整える」ように。


まとめ:

• 実 → 1日50〜100gが適量。

• 葉 → 乾燥葉1〜2gでお茶1杯、1日2〜3杯が適量。



どっち!


ブルーベリーの「実」と「葉」、どちらにアントシアニン(正しくは Anthocyanin)が多いのでしょうか 。


アントシアニンの含有比較


実(果実)

 • 果皮(皮の部分)に高濃度で含まれる

 • 特にワイルドブルーベリー(ローブッシュ系)は栽培種よりも含有量が多いとされる。

 • 主な種類は デルフィニジン、マルビジン、シアニジンなど。

 • 100gあたりおおよそ200〜400mg(品種や栽培環境で変動)。


「アントシアニン=目の健康」というイメージは主に果実由来。


葉(ブルーベリーリーフ)

 • 実より「クロロゲン酸」「プロアントシアニジン」などのポリフェノールが豊富。

 • アントシアニンは 果実ほど多くはなく、むしろポリフェノール総量が特徴

 • 一部の研究では「葉にもアントシアニンが検出される」が、果実に比べるとかなり少なめ。

 • 代わりに「血糖値抑制効果」などが注目される。


結論

 • アントシアニン量は「果実」が圧倒的に多い

 • 葉はアントシアニンよりもクロロゲン酸・プロアントシアニジンの効能が主役

 • つまり:目の健康・抗酸化 → 「実」が有利。血糖・代謝サポート → 「葉」が有利。


商品の効能の軸に考えるなら、

 • ジュース・冷凍果実 → アントシアニン推し

 • リーフティー → クロロゲン酸・ポリフェノール総量推し


期待される効能

 • 果実(実)

  • 目の疲れ・視覚機能サポート

  • アンチエイジング(抗酸化)

  • 整腸作用、美容効果

 • 葉(リーフ)

  • 血糖値の安定化

  • 生活習慣病予防サポート

  • 抗菌・抗炎症作用

  • リラックス(ハーブティー)


摂取量の目安

 • :50〜100g/日(20〜40粒程度)

 • :乾燥葉 1〜2g/杯 × 2〜3杯/日

「果実は目と美容に、葉は血糖と健康に。」

“Fruit for eyes & beauty, Leaf for sugar balance & wellness”




家庭庭園で育てる場合の再確認

系統別の違い

 • ラビットアイは着果量が多く、成木で5〜10 kgが現実的なレンジ。

   圃場事例では8 kg前後を基準に語られることも。

 • ハイブッシュはやや少なめで、2〜4 kgが妥当。

   トンネル・養液など高管理なら2〜2.5 kg/年(若木)でも安定という試験も。


年齢・管理でブレる要因

 • 樹齢:7年目前後で本格化(上の成長カーブ参照)。

 • 受粉:品種ペアリング不足だと収量ダウン(特にラビットアイ)。

 • 剪定・樹勢:古枝の更新と花芽の間引きで房密度を最適化。

 • 猛暑対策:遮光・潅水・マルチで早熟/日焼け/落果を抑え、総収量と階上品質を底上げ。

 • 栽培方式:高トンネルや養液は若木からの初期収量を押し上げやすい。


果実の試算のコツ

 • 例)ラビットアイ300本 × 平均6 kg = 1.8 t

 • 例)ハイブッシュ300本 × 平均3 kg = 0.9 t

(今年のような極端な高温年は、この平均値から2〜3割減も想定。)



1. 育てやすい環境

 • 日当たり:日照時間が6時間以上ある場所が理想。半日陰でも育ちますが、実付きが落ちやすいです。

 • 土壌:酸性土壌(pH4.5〜5.5)が好き。市販のブルーベリー専用培養土を使うと失敗しにくいです。

 • 水やり:乾燥に弱いので「水切れ厳禁」。鉢植えなら夏は朝夕2回の水やりが必要になることも。


2. 鉢植え or 地植え

 • 鉢植え(おすすめ)

 • 初心者向き。ベランダや庭で育てやすく、土壌酸度も専用培養土で簡単に調整できます。

 • 8号鉢(直径24cm程度)から始めて、成長に合わせて10号以上に植え替え。

 • 地植え

 • 庭にスペースがあれば可能。

   ただし酸性土壌に改良する必要があるため、ピートモスや鹿沼土を混ぜるのが基本。


3. 品種選び

 • ラビットアイ系

 • 暖地向け(関東以西)。樹勢が強く、家庭栽培に向く。

 • ただし、1品種では結実しにくいので、開花時期の近い2品種以上を一緒に育てる必要あり(例:ブライトウェル+ティフブルー)。

 • ハイブッシュ系

 • 涼しい地域(東北や標高の高い地域)に向く。甘み・風味が良い。

 • 樹がやや繊細で夏の猛暑に弱め。


4. 育てる上でのケア

 • 肥料:春(芽吹き前)、初夏(収穫前)、秋(収穫後)にブルーベリー用肥料を少量ずつ。

 • 剪定:冬の落葉期に、古い枝・混み合った枝を間引く。これで翌年の実が大きくなる。

 • 鳥害対策:実が色づくと鳥に狙われやすいので、防鳥ネットがあると安心。


5. 収穫と楽しみ方

 • 2〜3年目から少しずつ収穫でき、成木(5〜7年目以降)になると鉢でも年間数百グラム、地植えでは数kg収穫できます。

 • 果実はもちろん、葉を乾燥してお茶(ブルーベリーリーフティー)にして楽しむことも可能。


家庭栽培なら、鉢植えでラビットアイ系2品種がもっともおすすめです。



ブルーベリーの食べ方、健康効果


フレッシュで食べる

 • 完熟を見極める

軸の部分までしっかり濃い青紫に色づいたものを選ぶ。

 • 冷やしてから

収穫後に数時間冷蔵すると甘みが増して感じられます。

 • 冷凍してポップコーンのように

冷凍ブルーベリーはシャーベット感覚で、そのままおやつにぴったり。


飲み物で楽しむ

 • スムージー

ヨーグルト、バナナ、ブルーベリーをブレンダーに。朝食に◎。

 • ブルーベリーティー

紅茶に数粒落とすと香りが広がります。ハーブティーと合わせても美味しい。

 • カクテル/モクテル

炭酸水やジンジャーエールに潰したブルーベリーを加えると爽やか。


スイーツとして

 • パンケーキやワッフルのトッピング

シロップや粉砂糖と一緒に。

 • ヨーグルトやグラノーラに

毎日の朝食に簡単アレンジ。

 • ブルーベリーソース

鍋で砂糖とレモン汁と煮詰めてソースに。チーズケーキやアイスに相性抜群。


食事に合わせる

 • サラダ

生のブルーベリーをグリーンサラダに散らすと彩りと甘酸っぱさが加わる。

 • 肉料理のソース

鶏肉や豚肉に赤ワインとブルーベリーのソースを合わせると高級感のある味わいに。

 • チーズと一緒に

カマンベールやクリームチーズにブルーベリーを添えるとワインのおつまみに。


保存して楽しむ

 • ジャム/コンフィチュール

多収穫の時期にまとめて加工。砂糖控えめで果実感を残すと上品。

 • 冷凍保存

洗って水気を拭き取り、冷凍袋に入れて保存。約1年楽しめます。

 • シロップ漬け

はちみつやグラニュー糖で漬け込み、ヨーグルトやドリンクに。


重複して説明を入れたので、読んでいればある程度の知識が入ると思います。

それぞれの特徴を理解すると味もまた変化します。

小さな一粒が健康に寄与することを願います。




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