ちゃんぶくろ と おかいさん
- kojisumoto
- 2024年7月12日
- 読了時間: 3分
ライフスタイルとしての道具
「ちゃんぶくろ と おかいさん の事」
大学時代、奈良県吉野郡天川村洞川(旧・大和国)にある洞川温泉に友達に誘われてアルバイトに行きましたが、その時に食べた茶粥が美味しかった。
また、食べたい!と思いつつ ちゃんぶくろ を眺めています。

ちゃんぶくろは、奈良で昔から茶粥の番茶を煮出すのに使われていた竹で編んだ道具です。
この竹編みの道具が今では、山添村のおじいさんの手仕事の技のみとなり大変貴重な存在だと最近知りました。
ちゃんぶくろには晒し木綿で作った袋と竹で編んだものの二つがあります。ちゃんぶくろは奈良の田舎の家によくありました。出汁を取るのにも重宝します。
このちゃんぶくろを使った茶粥は「おかいさん」と呼ばれ親しまれ、昔から「大和の茶粥、京の白粥、河内のどろ喰い」と言われお粥の固さや食べ方も土地柄がある様です。

茶粥は、米をほうじ茶、または緑茶で炊いたもので、「大和の茶粥」として知られる奈良が発祥と言われていますが、西日本各地で茶粥は食されていて、特に和歌山県では日常食となっています。
和歌山県、大阪府、奈良県、京都府、三重県の郷土料理として、また、山口県、石川県、青森県、宮城県等でも茶粥は食べられています。
元々は、奈良の僧坊で食べられていたものが庶民にも広がり定着したそうですが、質素な生活の中で生まれたシルプルな食べもの、カロリー過多の生活には茶粥のダイエット効果が必要かも知れません。

僕は1週間の食生活をリセットする茶粥として楽しみたいと思います。
よく聞く茶粥の効果
● 食べる量の調整
お米が膨らみ量が増えたように感じて満腹感が増幅され、あつあつの茶粥は早食い防止のメリットがあります。
● 代謝アップ
保温性の高い茶粥は、身体をしっかりとあたため代謝がアップします。
● 便秘を解消
お米が十分な量の水分を吸っているので、大腸まで水分吸収。水分が補充できれば、お通じが良くなることがあり便秘の解消にも。
● お茶効果
茶粥を作るためのお茶には、脂肪の燃焼をサポートするカフェインや、コレステロールの上昇を抑えるカテキンが含まれています。そのため、運動と合わせれば、ダイエット効果も期待できます。
茶粥で季節を楽しむ。
季節によって、さまざまな具を入れることで、バリエーションがぐんと広がります。
合わせる具材には、サツマイモ、ジャガイモ、カボチャ、小豆、エンドウ、ササゲ、ウズラ豆、トウロク豆、はったい粉、小麦粉の団子、かき餅、雑穀、トチの実、カシの実 など。
卵とじにしたり冷やしても美味しい!
そして 茶粥のつくり方は微妙な加減で変わります。
米の5~10倍程の水に、番茶かほうじ茶を詰めたちゃんぶくろ(竹袋か茶袋)を入れ、沸騰させます。
沸騰したら洗い米を入れ、吹きこぼれない程度に隙間を開け蓋をします。吹きこぼれそうになったら、蓋を開けて軽く混ぜ、お好みの濃さの茶湯になったら、ちゃんぶくろ(竹袋か茶袋)を取り出します。米が柔らかくなりすぎないうちに火を止め、蓋を閉めて蒸らします。
茶粥は微妙に家庭によって作り方が異なり、米や茶の分量、茶袋を出し入れしたり、具を入れたり、火を止めるタイミングもさまざま。
沸騰してから約30分ほどで、後は好みで調節すると自分の茶粥の完成です。
自分にあった おかいさん。
皆さんも是非作ってみてください!




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