HAKOINUという段ボールキャラクター
- kojisumoto
- 2024年7月6日
- 読了時間: 5分
更新日:2024年10月29日
段ボールの子犬「ハコイヌ」
段ボール製造業の会社の子会社にいた時に出会った、なんとも愛嬌のある昭和なキャラクター。
キティーを夢見たイラストレーターの会社がネーミングを公募で集めた中から生まれました。

段ボール箱の中に入っている姿が特徴的です。ハコイヌは一見するとただのみかん箱の段ボールに見えますが、実は中に愛らしいキャラクターが隠れているという設定です。箱なので頭の中に飼主との思い出が詰まっているのでプレゼントを入れる事ができます。
段ボール会社の子会社はラッピングを主に包装紙やBOXやシールなどを企画して百貨店などに小売りする仕事でした。そこの企画室長を17年していたので、プレゼントになるマスコットキャラクターにいいと持ち帰り会社に提案しましたが見事に却下されました。イメージが定着しすぎるのですね。
会社を辞めた後に、独立して何の会社にするか決めかねていたら、ハコイヌのイラストレーターの会社の社長に少しの間ここに来ていたらと机を間借りした記憶があります。
当時は、前社で関係した先からも仕事をもらって企画からデザインまで、箱のコンストラクションからシールのデザイン、電報の企画制作からいただける仕事は何でもしていたと思います。
特に電報の企画の時は納期がないので取りに来るバイク便が家の前に何台か並び、ダミーが出来る度に出発していたこともありました。
徹夜で仕上げる事もあったので、多分作る事が楽しかったのだと思います。
また、短納期の仕事だったので企画スピードもこの時に叩き上げられたと感じています。

いつもデスクの傍らに「ハコイヌ」がいました。頭の後ろから500円玉が50枚以上入る入ります。
当時は、ハコイヌは既にクレーンゲームにはなっていましたが、正規の製品がなかったので新しい僕の会社でサブライセンスを結び、この「ハコイヌ」を商品化して自分の会社でプロデュースしたいと思いました。そのギミックの最初の完成系です。
背景となるストーリーもしっかりとしていたので表参道をぶらりと散策していた時に出会った、出来たばかりの画廊のオーナーに無理を承知でここで展示会をさせて欲しいと頼んだら、ウチは画廊だからキャラクターは本当は違うけど、偶然スケジュールが空いてる日があるからやってみる!と心良く承諾してもらいました。本当にタイミングが良く出会いは大切です。
僕の最初の会社スタートは「ハコイヌ」と共に動く事になりました。その後は、その表参道のギャラリーで2回、渋谷のPARCOで1回、池袋のサンシャイン60で1回、新宿の東急ハンズや表参道のキディランド、大阪の阿倍野近鉄百貨店さんで販売コーナーやガチャガチャ、版権元のシュガーさんとペーパークラフトのイベントを制作しているところを見せながら開催。
ハコイヌを親子で作ろうなどの企画イベントなど色々。電信棒を立てたり百貨店のエスカレーター上に巨大ハコイヌの頭を置いたりと、大の大人があーでも無い!こーでも無い!と寄ってたかって手作りで翻弄していて、その制作をしていた頃が一番楽しかったかもしれません。
ハコイヌの商品のギミックを色々と作り出せたのも、一緒に歩ませてもらう事ができた事が一番大切な宝物です。コロナ以降会っていませんが「ハコイヌ」の版権元のSUGARの佐藤社長と、またいつか一緒に出来たらどんなに楽しいでしょう。当時話していたクラフトブックをまとめてあの頃の様に語り合える日!一歩踏み出せは叶うかもしれません。
商品のギミックを考え、素材も段ボールにこだわり、段ボールの機械で巻き取った後の残り紙を芯ごと前社の段ボール工場から貰い受けて、手切りで定型のサイズにして、カードのヘッダやガチャ用にレーザープリントして細かくカッターでパーツを切り分けて制作しました。出来た商品は更に愛着の湧く思いへとつながっていったと感じています。
ハコイヌのミニチュアさも受けたのかもしれません。横で嫁さんが手伝ってくれたのでありがたいことです。作りすぎたので嫁さんに負担をかけてしまいましたがいい思い出です。
貯金箱やブランコ、ハコイヌ付ボールペン、イベントに参加してもらった親子の手にした時の子供や大人の表情や笑顔はとても最高でした。ハコイヌでの懐かしく楽しかった時間と子供心に戻った様な経験をありがとうとその頃のメンバーに伝えたいですね。
イベントに集まったファン達がいたおかげで今もハコイヌは、そのユニークな外見やコミカルな表情で多くの人々の心を癒している事だと思います。
環境省の環境教育推進プロジェクトのイメージキャラクターになったり、楽天リビングのブランドキャラクターになったり、モバイルゲームやLINEスタンプなどでも活躍している人気キャラクターです。
ハコイヌのかわいらしい姿や表情が人気を集めており、多くのファンがいるキャラクターとしても知られています。ハコイヌは、四角い日本の可愛いキャラクターの一つとして愛されており、様々なグッズが販売されています。海外でも、その愛らしい姿で多くの人々を楽しませています。
僕はその一片に触れたに過ぎませんが良い思い出です。色々と作った体の一部です。
ハコイヌは、絵本やビデオになった事があります。
ユニバーサルミュージックで音楽はXジャパンのプロデューサーなどで活躍されているN.T氏
そのビデオのパッケージを作らせていただいいた事があります。
初回生産の限定パッケージ→数年後に東京のまんだらけで見かけた事がありますが、今は手に入らないと思います。パッケージは世界観を壊さない様に、DVDスタンドと滑り台を合わせてハコイヌも組み立てられるもの。当時の写真がパソコンに入ってなかったので、画質は悪いですがこちらを入れておきます。DVDを入れるスリーブボックスを組み立てて滑り台にDVDを置いてハコイヌが手で押さえる様になります。

SP BOXは無かったですが、DVDはビックカメラのネットで販売されていました。
ハコイヌのフォトビデオはAmazonのプライムビデオでもみる事ができます。
いつかは忘れましたが、やっていた時にハコイヌの写真が海外でネットに上がっていて微妙にヌがカになってハコイカだった事があり、皆でついに偽物が出回るようになったかとほくそ笑んだ事がありました。
キャラクターは歳を取らないのでいつまでもあり続けて欲しいと願っています。
















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