スウェーデントーチと照明
- kojisumoto
- 2024年8月21日
- 読了時間: 4分
デイキャンプをし始めてた頃、焚き火の揺れる炎を見ながらスウェーデンでのことを思い出したりします。
スウェーデンは人と自然が共存する国です。バーベキューも習慣的に楽しんでいて夏場は頻繁に行われます。
スウェーデンのデイキャンプでは、スウェーデントーチが大活躍します。
そのスウェーデントーチを使って、簡単に美味しい料理を作ります。丸太そのまんまで五徳要らずです。

スウェーデントーチは、丸太に切れ込みを入れたところに火をつけて長時間燃やす焚き火で、非常にシンプルです。チェーンソーやノコギリで真ん中あたりまで何本か切り込みを入れて火を付けるので、切り込んだ下からの空気の流れによる煙突効果により、安定した火力を保ちます。
料理や暖を取るのに適していて、燃焼時間は約1.5~2時間、簡単に着火できるので扱いやすい道具です。そのシンプルな見た目も魅力で人気があります。
料理は肉や野菜を串に刺して焼くスタイルが人気でした。
スウェーデントーチで作る人気のキャンプメニューには、以下のようなものがあり僕はいろいろ挟めるハッセルバッグポテトが好きでした。

スウェーデンのBBQでの定番は、
①牛肉のカロップス
スウェーデンの伝統的料理で、牛肉やジビエ等の肉を焼いて、野菜と一緒に煮込む煮込み料理です。作り方はビーフシチューの様ですが、デミグラスソースやトマトピューレを使用せず、オールスパイスやローリエ、ベイリーフで風味を付けます。なので白っぽい色に仕上がります。まろやかで素材の味がスパイスの風味と香りで引き立つので美味しいです。丸太の選び方によっては柔らかく煮込むのでトーチ1本使います。
②ハッセルバックポテト
おしゃれで見た目も楽しめるじゃがいも料理。包丁で2mm間隔でアコーディオンの様に切れ目を入れて、間にベーコンやチーズを挟んで楽しみます。
③アヒージョ
タコ、エビ、マッシュルームをオリーブオイル、ニンニク、岩塩、ローリエ、鷹の爪で煮込む料理です。トーチの上でスキレットを使って調理します。
④ソーセージのグリル
スウェーデンコルブ(ソーセージ)を焼きます。トーチで外はカリッと、中はジューシーに仕上がります。
コルブは見た目は魚肉ソーセージの様ですが、味はランチョンミートで煮込み料理に良く使われます。
⑤野菜の串焼き
ピーマン、ズッキーニ、玉ねぎなどを串に刺して香ばしく焼きます。
ズッキーニを焼くと、イモのような味わいになります。焼き肉のタレをかけて食べると、甘みや旨味が引き立ち、カボチャよりもお芋に近い印象になり、他の料理とも合わせやすいで、それ以来ズッキーニをBBQには必ず材料に入れる様になりました。
⑥マシュマロ
ローストするデザートです。マシュマロを焼いて、チョコレートとビスケットでサンドしてスモアとして楽しみます。
自然の中での焚き火料理は格別です。
スウェーデントーチ
燃焼効率を高めるための切れ込みの深さは、丸太の高さの半分程度が理想的らしく、
切れ込みの数は4本から6本で一般的切れ込みが多いほど空気が通りやすく、燃焼効率が向上します。
スウェーデントーチは地面に直に置いてやりますが、日本では直火がダメなキャンプ場も多いので焚火台の上に安全に安定させることができ、燃焼中の崩れも防ぎます。
人気のキャンプグッズの二次燃焼ストーブと比較すると、二次燃焼ストーブは燃焼効率が高く、煙の排出が少ないため、環境に優しいという特徴があり、使用目的や環境に応じて決めると良いと思います。スウェーデントーチは消化するための水を必要として終わったら上から水をかけます。
スウェーデントーチは、1600年代の三十年戦争中にスウェーデンの兵士が使用したことに由来します。フィンランドの「かがり火」が起源で、スウェーデンに伝わり広まりました。調理や暖房に利用されるスウェーデントーチは丸太に火をつける北欧の焚き火なので雰囲気があります。

かがり火→スウェーデントーチ→自然素材から照明 と僕の中では大きな存在となっています。
スウェーデンの照明デザインは、シンプルで機能的な美しさを持ち、自然素材を活かしたものが多いのが特徴です。
北欧では、長い冬を快適に過ごすために、室内の明るさや色味にこだわります。
代表的なデザイナーにはハンス・アウネ・ヤコブソンがいて、木材を使用した温かみのある光が特徴です。
北欧照明には、多くの建築デザイナーがいるのでアートで実験的なデザインが多かったりするのもこの世界に引き込まれた理由ですね。
土日以外は、早く良くなれと平日はリハビリをする生活にしています。
先日、焚き火を彷彿させる素敵なプレゼントを退院祝いにいただいたので、暗くなってからの楽しみが出来ました。
お洒落なLEDの加湿器です。実際に行ける様にならないといけないですね!
この灯りを観ながら色々と回想したいと思っています。





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