イタリア③ マンマミーア!何てこった!
- kojisumoto
- 2024年8月18日
- 読了時間: 3分
展示会終わり帰国するフライト前に早めにマルペンサ空港に入りお疲れ会をすることが多かったです。

展示会を手伝ってくれた日本在中のイタリア男性とラウンシ席に座りピザをつまみながら話し込んでしまって、肝心の搭乗案内を聞き逃して、目の前を二人が乗る日本行きの飛行機が飛んでしまった事が一回あります。
「ねえ!僕達が乗るのアレだよね!」時間に気づいて
「そうだねー」
「オー!マンマミーア!」
今更、慌てても目の前を通過してる飛行機を止めれないので、飛んでくのを二人並んで見送りました。
「飛んだね」
「飛んだ」

聞き逃した原因は、彼の「マンマミーア」の話。
日本に戻るとイタリア男性の彼は、どういうわけか、この言葉のイメージだけで周りからマザコンって呼ばれてしまうと興奮気味に言ってきたので小一時間ほど聞いてしまいました。
イタリア語の「マンマミーア」の直訳は「私のお母さん」です。
もう一つは、驚きの意味もありますが!
イタリアでは、母親が家族の中心的存在です。
息子が母親に大きな信頼を寄せることは一般的で、母親の影響を大きく受けやすく、家族想い、母親思いの傾向が強いです。彼が言う日本での「マンマミーア」?って、というマザコンと言われる話を真面目に聞いていただけなのです。
彼の家で何度かお母さんの手料理までいただいていたので、彼には家族を大切にするという好印象がありました。母国に帰って久しぶりに会って甘えたくなりますよね。
確かに母親にデレデレでしたが、表現下手な日本人よりは良いではないか!と思いました。
「マンマ」→「お母さん」→「家族」→「ファミリー」
家族=ファミリーと言えば映画『ゴッドファーザー』を僕らの年代は思い浮かべます。
イタリアの特にシチリアマフィアにおいては、ファミリーや仲間を重んじる文化が深く根付いています。マフィアは「オメルタ」と呼ばれる沈黙の掟を守り、ファミリーの絆を大切にしています。この絆は、家族愛と忠誠心が重要な要素になり、映画だけの話ではないのだそうです。
言葉の意味は、捉え方によってかなり変わります。
驚いた時に思わず使う言葉もイタリアの「マンマミーア」からフランスの「オ!ラ!ラ!」まで、話の内容も広範囲になっていきました。
彼があまりに細かいシュチエーションを挟んで搭乗を待っている間に話すので搭乗案内の放送も耳に入ってこないほどに様々に話し込んでいました。
飛行機が飛んでしまったのはしょうがないので、次の便の空き情報を確認してチケットの払い戻しか便変更手数料を払って乗るか決めないといけなくて、カウンターで説明しながら、イタリア語で説明にアタフタしてる彼を横目に、先に飛んでいってしまった荷物の中何だっけと手荷物を整理して、明日の資料、連絡先など入っているなと、日本に戻ってすぐにしないといけなかった事が頭をよぎりました。
無駄な時間を過ごしてしまったと変な反省までして、「トラブルなくきた展示会の最後はコレか」と思いながら日本に連絡する自分がいました。
振り返ると、コレもよい思い出の一つです。




コメント