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イタリアで落し物

  • 執筆者の写真: kojisumoto
    kojisumoto
  • 2024年9月6日
  • 読了時間: 3分

イタリア チンクエ・テッレの5つの村に1日時間が作れたのでふらっと出かけました。

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ミラノからチンクエ・テッレまで直通電車もありますが モンテロッソまで行って、そこから近い村ヴェルナッツァへ移動することにしました。

モンテロッソまで電車で約3時間、そこで一旦、昼食を取ってヴェルナッツァまで電車だと約5分。ハイキングルートで約3.5キロメートル、約2時間。どちらで行くか選択肢を着くまでに決めるという無計画な観光へ。こちらに来ると、3〜5時間は移動で当たり前にかかるので既に時間の感覚が間違っていますね。日本でもちょっと大阪へ、東京へと考える様になったのもヨーロッパへ行く様になってからかもしれません。

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同じ向かう電車の中で、他の旅行者にも魅力的な場所など聞く機会があり、歩くハイキングルートは美しい海岸線の景色を楽しめるということでした。

イワシ料理は有名!先ずは新鮮な魚介類が食べたいという気持ちが大きく、観光という目的意識も無かったのですが時間ができたのでぶらりとミラノ市内から離れての村巡り。と気ままに出てきた次第です。なので歩く準備も無く手ぶらの軽装です。


イタリアの海岸線で歴史的な村として有名な5つの村、モンテロッソ・アル・マーレ、ヴェルナッツァ、コルニリア、マナローラ、リオマッジョーレ。美しい海岸線が魅力で訪れる場所です。

展示会の最終日も終わり日本への荷物も送り出したあとなので、海岸線に沿って歩くハイキングルートに決めました。

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駅で降りる人は、皆トレッキングシューズにリュックサック、軽装の自分とは違いこの道を歩く為に準備してきた感があります。

ちょっと行こうかなと思った自分が甘かったです。登り始めて思い知りました。あまりに急な石畳の階段が多く絶壁の景観も有名なのでかなりの高低差を登ること30分。

展示会の疲れもあるのか、メンバーが戻ってシーフードでも食べようと言い出したので迷いましたが、シーフードの誘惑に負けて引き返すことにしました。ここは次回制覇すれば良いかと引き返す途中の事です。


木陰で休んでいたアメリカ人のグループが僕の名前を呼んで追っかけてきました。

免許証の顔を見せて、「君はコレを落としてないか」と財布を手渡してくれました。こんな山道にも関わらず「君を探していた」と呼びかけてくれた親切な人達でした。


多分、ペットボトルを引き抜いた時にポケットから落ちたのでしょう!

免許証、クレジットカード数枚、名刺等の大事なものが無傷で手元に戻ったのです。


これまで、一緒に連れて行ったメンバーの鞄の盗難にあったり、パスポートをすられたり、あれこれと大使館にはお世話になったりして、海外で落とせば戻ってこないと言われていたのですが、偶然が重なって手元に戻ってきました。


・メンバーのシーフード話につられていなかったら

・もと来た道を引き返す時間がずれていたら

・木陰でそのアメリカ人グループが休んで無かったら

・免許証の顔や名前を見て呼びかけてくれなかったら

一つ欠けてもすれ違って通り過ぎていたと思います。こんな海岸線の山の中で!


今から思えば、日本では無いイタリアの山中で落とした物を手渡された事自体がありえない事です。

運が良かったし、なにより無事シーフードも食べる事が出来ました。

体が大きいせいか、ジーパンの右ポケットに普通にB5手帳などが突っ込めましたが、その事があってからは、無造作にポケットにペットボトルと財布を突っ込み歩くことはしないようにしました。


この先、その海岸線ルートを歩いて各村へ行く事はもう無いかもしれませんが、今も印象深く心に刻まれています。

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